一般ニュース 9月2009年

30/09/09 4-6月期のGDPが1年半ぶりにプラスに転換−ニュージーランド
30/09/09 砂塵嵐で航空会社のフライトが大混乱 − シドニー空港
30/09/09 ケアンズ/日本間の運航開始を延期 − ジェットスター航空
23/09/09 日本航空への救済計画の噂を否定 − カンタス航空
23/09/09 来年7月にシドニー線を復活 − モーリシャス航空
23/09/09 油圧ポンプの故障によりバンコック空港で4時間待機−ジェットスター
16/09/09 オーストラリアへの就航に着実に近づく − トルコ航空
16/09/09 管制官が足りず国内線のフライトが遅延やキャンセル−シドニー空港
16/09/09 保有するエアー・パシフィック航空株を放出 − カンタス航空
09/09/09 燃料漏れで、あのカンタス機がパース空港に緊急着陸
09/09/09 香港/オークランド間の便数を2倍に − キャセイ・パシフィック航空
09/09/09 オーストラリアの4-6月期の国内総生産(GDP)が0.6%増
09/09/09 7月のオーストラリアの貿易赤字額が前月の約3倍に拡大
02/09/09 豪州で定時運行率の高い航空会社はカンタスとバージンブルー
02/09/09 昨年度は1.6億ドルの赤字決算 − バージンブルー航空
02/09/09 昨年度(6月期)の純利益が90%減 − ニュージーランド航空

                                                

09月30日2009年 4-6月期のGDPが1年半ぶりにプラスに転換−ニュージーランド

  今年4-6月期の経済成長率が0.1%のプラスとなったことで、ニュージーランドは過去30年間で最悪の景気後退から抜け出した。 
  今朝発表された国内総生産(GDP)の統計で、ニュージーランド経済が1年6ヶ月(5四半期)ぶりにプラス成長を記録した。 またニュージーランド統計局は、1-3月期のGDPも上向きに修正し、0.8%のマイナス成長としたが、6月までの過去1年間で見ると、ニュージーランド経済は2.1%縮小した。 4-6月期の経済成長率がプラスに転じたことは、ニュージーランド政府の財務大臣や中央銀行が予想したより早くなり、双方とも7-9月期のプラス成長の回復を予測していた。 エコノミストたちも今回のプラス成長には驚いており、多くのエコノミストたちは0.2%のマイナス成長と予想していた。 
  ニュージーランド経済は、住宅バブルを沈静化するために、中央銀行が最高8.25%まで金利を引き上げた後、リーマンブラザースの倒産により景気後退に入っていた。 しかし、政策金利の2.5%までの引き下げ、政府の経済刺激策、最近の世界的な経済の回復が消費者の自信回復に役立ち、個人消費の拡大と住宅価格の安定につながった。 (Source: ABC, 23/09/09 "New Zealand escapes from recession... just")

09月30日2009年 砂塵嵐で航空会社のフライトが大混乱 − シドニー空港
  9月23日、シドニーを大規模な砂塵嵐(Dust Storm)が襲い、シドニー空港を出発する便や到着する便に、大幅な遅延やキャンセルが続いている。 シドニー空港の広報担当は、「もし、航空会社がフライトを運航しているのであれば、旅客は数時間の遅れに直面することになる。 国内線と国際線ともに今日一日中フライトの遅れが続く見込みである」としている。 
  カンタス航空は、今朝の到着便の一部はブリスベンやメルボルンに迂回しており、引き続きフライトの遅れが予想されるとしている。 メルボルン空港は、「シドニー空港での混雑によりフライトに遅れが予想され、ブリスベン空港でも到着便と出発便に若干影響が出ている」と話した。 
  カンタス航空の今日出発する国内線の旅客で、今日のフライトをキャンセルする場合は運賃の払い戻しを受けられ、手数料なしでフライトの再予約が出来る。 ジェットスター航空もカンタス航空と同様の対応をしている。 各航空会社は、必要でなければ今日のフライトを見合わせるように勧めている。 ニュージーランド航空も、オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ発のシドニー行きのフライトに遅延やキャンセルが出ているとしている。 (Source: Travel Today, 23/09/09 "
Delays continue as airlines face chaos")
09月30日2009年 ケアンズ/日本間の運航開始を延期 − ジェットスター航空
  ジェットスター航空は、ケアンズ国際空港との契約が合意に至らなかったことで、ケアンズ/日本間の運航開始を来年4月に延期すると発表した。 
  同社は、今年12月から日本へ週4便で運航し、年間6万2,000人の日本人観光客を予想して、ケアンズ国際空港と着陸料やその他の料金について交渉を行なってきた。 同社のサイモン・ウェスタウェイ広報担当は、「ケアンズ国際空港との交渉は引き続き行なわれており、合意に達することは可能で、来年4月から運航を開始する。 我々が行なわなければならないのは、空港との契約の合意を完了させ、積極的に日本のマーケティングを行なうことである」と話した。 (Source: ABC, 22/09/09 "Jetstar Cairns-Japan flights postponed") 
09月23日2009年 日本航空への救済計画の噂を否定 − カンタス航空
  カンタス航空は、同社がアメリカン航空とともに経営困難に陥っている日本航空の救済に乗り出すとの噂を打ち消した。 しかし、北アジア事業での提携関係があることから、今後の推移を注意深く見守っていくとしている。 
  日本で報道されている、「アメリカン航空が出資し、カンタス航空か英国航空が資金以外の協力をする」とする日本航空への救済提案は、現在日本航空と出資の協議を行なっているライバル航空会社グループ”スカイ・チーム”のデルタ航空を牽制する意味合いがある。 
  カンタス航空のコーポレート・アフェアー担当のデービット・エプステイン氏は昨日、「カンタス航空は、今回の日本航空への救済提案には直接関与していない。 しかし、我々のグループ”ワン・ワールド”のメンバーとして、アメリカン航空、英国航空、日本航空と長期の商業的な関係はある。 もちろん、”ワン・ワールド”のメンバーが今後どうなるかについては関心がある。 しかし、カンタス航空としては、他社の買収や統合などは現在の時点で考えていない。 今回はただの噂に過ぎない。 カンタス航空の幹部は、アメリカン航空、英国航空、日本航空の幹部とはこの件に関しては会っていない」と語った。 
  今回のアメリカン航空が日本航空に接近しているとの噂は、今週デルタ航空とエールフランス/KLMが日本航空への出資を計画しているとの報道がなされてから広まった。 オーストラリアにとって日本線は、8番目に旅客数が多い国際路線である。 カンタス航空の子会社ジェットスター航空は、日本線において親会社を凌ぐ最大の航空会社となっているが、今年は新型インフルエンザによりほかの国際線より需要が落ちている。 日本路線はカンタス航空にとって、この数年赤字が続いていたが、ジェットスター航空に移管してから利益が出るようになった。 (Source: SMH, 19/09/09 "Qantas denies Japan rescue bid")
09月23日2009年 来年7月にシドニー線を復活 − モーリシャス航空
  モーリシャス航空はオーストラリア市場での存在感を増すために、来年7月からシドニー線を復活させ、パースも直行便で運航する。 
  国営企業の同社は昨年、世界的な景気低迷により、メルボルンを経由していたシドニー線を運休した。 それ以降、同社のフライトはモーリシャス/パース/メルボルンとなった。 しかし、来年7月初めからは、パース線はモーリシャス/パース/モーリシャスとし、メルボルン経由のシドニー線も復活させる。 使用機材はA340-300で、エコノミーが266席、ビジネスが34席の仕様となっている。 同社のシドニー線の復活は、モーリシャスを経由してフランス領レユニオン島に運航しているエール・オーストラル(Air Austral)との直接の競争相手となる。 
  最近タイガー航空からモーリシャス航空のオーストラリアのマネージャーとなったスティーブン・パロムボ氏は、「現在のマーケットは景気回復の兆しが見え、来年7月には完全に立ち直ることになるだろう。 フライトの増加によって提供座席数が増え、今回オーストラリアで新しい総代理店と契約し、集客に最善を尽くす。 パースを月曜日午前1時30分に出発するフライトは、モーリシャスにとってターゲットのひとつである新婚旅行者に最適である。 週末に結婚式を挙げたカップルは、月曜日の朝にはモーリシャスのピーチに行ける」と話した。 
  シドニーからモーリシャスへのフライトは、シドニーを水曜日の朝7時15分に、メルボルンからは同9時55分に出発する。 (Source: Travel Today, 17/09/09 "
Air Mauritius to resume Sydney flights")
09月23日2009年 油圧ポンプの故障によりバンコック空港で4時間待機−ジェットスター
  ジェットスター航空は、油圧ポンプの交換の為に、バンコック空港で同社の機内に約4時間待たされた250名の乗客に陳謝した。 
  同社のJQF30便は、油圧ポンプの交換の為にバンコック空港を予定より3時間40分遅れて出発し、メルボルンに9月16日午後1時に到着する予定である。 同社のサイモン・ウェスタウェイ広報担当は乗客に謝罪し、「機内では、今回の件のお詫びをし、リフレッシュメントが提供され、最新の状況も説明された。 乗客たちが一度機外に出ると、より出発が遅れる原因となり、機内で待機することをお願いした」と話した。 ジェットスター航空の社内規則によると、パイロットと客室乗務員が一旦機外にでると、強制的に休憩をとることになっている。 (Source: ABC, 16/09/09 "Jetstar passengers stuck on tarmac for 3hrs")
09月16日2009年 オーストラリアへの就航に着実に近づく − トルコ航空
  トルコ航空は東京、バンコック、サイゴン、おそらくマニラへのフライトを増便して、2012年までにはアジアへの便数を2倍に増やしたいとしている。 そして、インドネシア線も増便し、ガルーダ・インドネシア航空とのコードシェアー契約の協議も行なっている。 現在、トルコ政府とフィリピン政府、タイ政府との航空協定の合意も待っており、合意すればタイ航空とのコードシェアー契約を結びたいとしている。 
  オーストラリアからのトルコ行きはシンガポール航空が最大の市場シェアを持っており、エミレーツ航空が僅差で2位となっている。 トルコ航空が、ガルーダ・インドネシア航空やタイ航空とのコードシェアによってオーストラリアに参入すると、市場シェアが大きく変わる可能性がある。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 07/09/09 "Turkish closer to Australia")
09月16日2009年 管制官が足りず国内線のフライトが遅延やキャンセル−シドニー空港

  シドニー空港の管制官の不足により、9月13日(日曜日)夜のオーストラリア全国のフライトが遅れたり、キャンセルになった。 シドニー空港では、一部のフライトが着陸までに45分間空港上空で待機を余儀なくされたり、多くの旅客が空港で一夜を過ごすことになった。 
  空港の管制を担当するAir Services Australia (ASA)の広報担当は、「日曜日の午後、3人の管制官から夜の勤務に行けないとの連絡があった。 これは労働争議の問題ではないが、職場に来れないのが病気によるものか、私的な理由であるのかは言えない。 急遽この3人に代わる管制官を探したが見つからなかった、月曜にはフライトが通常に戻ることになる」と話した。 
  バージンブルー航空の広報担当は、「フライトがキャンセルになったり、遅れが出た。 一部の旅客は空港で一泊することになった。 フライトは着陸するまで、45分間空港上空で待機していた」と語った。 カンタス航空はフライトに1時間の遅れが出たとしている。 シドニー空港の職員は、これはASAの問題だとして、コメントを避けた。 (Source: ABC, 13/09/09 "Staff shortage sparks national flight delays")

09月16日2009年 保有するエアー・パシフィック航空株を放出 − カンタス航空

  カンタス航空は、子会社のジェットスター航空をフィジーへ運航させる交渉の際に、保有する46%のエアー・パシフィック航空株をフィジー政府に売却する話をしていたことが明らかになった。 
  フィジー路線においてバージンブルー航空と競争関係にある同社は、国際航空委員会(IASC:International Air Services Commission)にエアー・パシフィック航空株の売却の可能性の書類を提出した。 売却の計画は、世界的な金融危機による投資の見直しとしている。 
  カンタス航空のデービット・エプステイン広報担当は昨夜、保有しているエアー・パシフィック航空株を現在見直し中であることを認め、フィジー政府と条件面での話し合いをしているとし、「我々は同株式の見直しを決定したばかりで、まだ何も決まっていない。 フィジー政府との話し合いは、今後の交渉の可能性の計画を立てたもので、商業的な話をする前に、株式の評価手続きの合意が必要となる。 また、株式売却後のエアー・パシフィック航空との商業的な打ち合わせも必要になってくる」と話した。 
  一方、フィジー政府は、カンタス航空が保有する株式を獲得することにより、エアー・パシフィック航空を完全に支配下に置き、将来いかなる決定を行なう際にも、オーストラリア側からの拒否権を気にしなくて済むことで、今回のカンタス航空の提案には関心がある模様である。 しかし、エアー・パシフィック航空が世界的な景気低迷や、今年初めにフィジーで発生した洪水により、今後経営がどうなるかは不透明である。 (Source: The Australian, 09/09/09 "Qantas may sell Air Pacific holding")

09月09日2009年 燃料漏れで、あのカンタス機がパース空港に緊急着陸
  9月2日、シドニー行きのカンタス機がシンガポールを離陸して4時間後に燃料漏れを関知し、パース空港に緊急着陸した。 290名の旅客を乗せたこのQF32便のB747-400機は、昨年7月に香港からの飛行中に酸素ボンベが破裂し機体に穴があいて、フィリピンのマニラに緊急着陸した機材と同一である。 
  カンタス航空の広報担当者は、「今回の緊急着陸と昨年のマニラとの関連は全くない。 今回の緊急着陸による旅客への危険性はなかった。 燃料漏れを示すサインがあり、エンジンのひとつを万が一の為に停止した。 このフライトは午後3時20分に無事パース空港に着陸した。 パース空港到着後3時間で、この燃料漏れのサインの修復が行なわれ、旅客はシドニーに予定より4時間遅れの午後11時に到着した」と話した。 
  昨年7月の事故は、香港からメルボルンに向かう同機が飛行中、翼の根元付近の貨物室近くに設置されていた酸素ボンベが破裂し機体に穴があいた。 キャビンにも損傷を与え、付近に乗務員用の席があったが、その時は偶然にも誰も座っていなかった。 酸素ボンベの破裂した原因はまだ調査中で、結論は出ていない。 また、この飛行機は昨年11月にもメルボルンのアバロン空港で、トーイング中にほかの飛行機と接触して機体の一部が破損した。 (Source: SMH/AAP, 02/09/09 "Fuel leak forces Qantas jumbo down") 
09月09日2009年 香港/オークランド間の便数を2倍に − キャセイ・パシフィック航空
  香港に拠点を置くキャセイ・パシフィック航空は、今年11月から香港とニュージーランドのオークランド間のフライトを1日2便体制にし、便数を2倍に増やす。 2便のうち1便はエアバス機からB747-400に格上げし、旅客席を約100席増やす。 同社は、「現在入っているニュージーランド線の予約が多く、中国や日本からの需要が高い」としている。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 03/09/09 "Cathay doubles NZ service")
09月09日2009年 オーストラリアの4-6月期の国内総生産(GDP)が0.6%増
  オーストラリア統計局は、オーストラリアの4-6月期の国内総生産(GDP)が0.6%(季節調整済み)増加したと発表した。 市場の予想は0.2%の増加で、ちなみに1-3月期のGDPは0.4%増であった。 
  家計の支出が4〜6月期にはの0.8%増え、今年1月から6月まででは1.7%増加している。 住宅投資が4-6月期には5.6%減り、今年1月から6月まででは10.9%減少した。 総固定資本形成(Gross fixed capital formation)が4-6月期には0.7 %増え、今年1月から6月まででは2.3%減少した。  国民総支出(GNE : Gross national expenditure)は4-6月期には1.0 %増え、今年1月から6月まででは0.4%減少した。 (Source: SMH/AAP, 02/09/09 "GDP grew by 0.6 per cent in June quarter") 
09月09日2009年 7月のオーストラリアの貿易赤字額が前月の約3倍に拡大

  オーストラリアの7月の貿易赤字が、輸入の増加と非鉱山輸出の落ち込みで、6月の3倍となる15.6億ドルに拡大した。 ちなみにエコノミストたちによる7月の貿易収支は、8億8,000万ドルの赤字と予想していた。 6月の貿易赤字は5億3,800万ドルであった。 オーストラリアの貿易収支は、3月に19億ドルの大幅な黒字になった以降、4ヶ月間赤字が続いている。 オーストラリアの'貿易収支は、2002年以降初めて昨年8月に黒字に転換し、今年の3月までの8ヶ月の間に7ヶ月間、資源輸出価格の高騰で黒字が続いた。 オーストラリアの月単位での貿易赤字の最高額は、2007年10月に30億ドルを記録している。 
  7月の輸入額は4%増加した。 個人消費が活発で消費財が2%増え、企業の設備投資も増えたことから資本財の輸入額も5%増加した。 しかし、この資本財の輸入額の多くが航空機の購入によると一部のエコノミストは指摘している。 一方輸出の落ち込みは予想外で、落ち込んだ商品は多岐に渡り、特に目立つのは金(非貨幣用)が27%減、穀物が17%減となっている。 輸出が増えたのは、金属鉱石や鉱物で5%増加した。 (Source: ABC, 03/09/09 "Australia's trade deficit triples")

09月02日2009年 豪州で定時運行率の高い航空会社はカンタスとバージンブルー
  政府が発表した最新の統計によると、オーストラリアの主要国内線航空会社のなかで、カンタス航空とバージンブルー航空が7月で最も定刻に運行していることが分かった。 また、パース空港では到着する航空機の30%以上が定刻より遅れていた。 
  カンタス航空が7月で最も定刻に出発した航空会社となり、定時出発率は86.2%、その次はバージンブルー航空の85.9%、タイガー航空の77%、ジェットスター航空の75.9%と続く。 到着便では、バージンブルー航空が定時到着率85.8%で1位となり、カンタス航空は85.7%、タイガー航空は79.3%、ジェットスター航空は78.8%となっている。 
  地方路線を運行する航空会社では、出発便ではリージョナル・エクスプレス航空の定時出発率が87.2%、到着便ではカンタス・リンク航空が定時到着率84.3%で共に1位となっている。 
  7月にオーストラリア全体で国内線のフライトがキャンセルになったのは合計333便で、キャンセル率は0.8%。 最もキャンセルが多かった路線はキャンベラ/シドニーで、3.4%のフライトがキャンセルとなった。 最も定刻に出発した路線はシドニー/ハービー・ベイで、定時出発率が95.9%、到着便ではブリスベン/ハミルトン・アイランドで定時到着率は95%となっている。 
  オーストラリアで最も定刻に航空機が出発した空港はコッフス・ハーバー空港で定時出発率が91.4%、到着ではハミルトン・アイランド空港で定時到着率が95.1%となっている。 (Source: Travel Today, 25/08/09 "Qantas, Virgin share on time honours")
09月02日2009年 昨年度は1.6億ドルの赤字決算 − バージンブルー航空

  バージンブルー航空は、昨年度は旅客需要の落ち込みと子会社のVオーストラリア航空への出費で赤字を計上したが、今年度は収支が同じになる見通しをしている。 
  オーストラリアで第2位の航空会社の同社は、昨年度(2008/09年6月期)の決算が1億6,000万ドルの純損失となったことを発表した。 これは7月の時点で1億6,000万ドルから1億6,500万ドルの赤字になるとの予想に沿ったものである。 なお、前年度は9,800万ドルの黒字であった。 
  同社のブレット・ゴッドフリーCEOは、「昨年度の事業環境は、我々が今までに経験した中で最も厳しいもののひとつであった。 世界的な経済危機により我々のいろいろな面に打撃があったが、我々は国内需要の落ち込みに対して迅速に、明確に対処してきた」と話した。 
  同社は、今年度はキャシュフローを改善し、収支がトントンとなることに自信を持っており、主な戦術としては、経費削減計画、生産性の新たな取り組み、人員削減、国内の機材を短距離の国際線に再配備することなどが含まれている。 短距離路線は昨年度において5,700万ドルの利益をもたらし、経費削減額も9,000万ドルとなった。 この経費削減計画は今年度も実施され、1億5,000万ドルを目標としている。 同社の今年度の提供輸送量は、昨年度と比べて5%の縮小を予定している。 長距離路線を運航する子会社のVオーストラリア航空への昨年度の出費は、設立費用や為替費用などで7,400万ドルとなっている。 今年7月バージンブルー航空は2億3,100万ドルの増資を行い、その際、バージン・グループのリチャード・ブランソン会長が、株式保有率を25.5%から30.2%に引き上げた。 (Source: Courier-Mail, 27/08/09 "Virgin Blue posts $160m loss")

09月02日2009年 昨年度(6月期)の純利益が90%減 − ニュージーランド航空

  ニュージーランド航空は、世界的な景気後退と新型インフルエンザの発生で、昨年度の純利益が90%減少したと発表した。 同社の昨年度(6月期)の純利益が2,100万NZドル(1,430万豪ドル)となり、前年度の2億1,800万NZドルから大幅に減少した。 税引き前の正常利益(normalised profit )は、前年度より26%減って1億4,500万NZドルとなっている。 
  ニュージーランド航空の株式の77%はニュージーランド政府が保有しおり、現在株価はNZ$1.25で、今年に入って36%上昇している。 同社は1年前と比べて旅客数が5%減少しているが、便数を削減したり、機材を小型化して旅客のロードファクターを上げたと先月発表している。 (Source: Reuters, 27/08/09 "Air New Zealand year profit down 90 percent")